関西電力系の通信会社、ケイ・オプティコムが、来年春に参入する家庭向けの電力小売り事業で、自社の格安スマートフォンサービス「ｍｉｎｅｏ（マイネオ）」とのセット販売を検討していることが１６日、分かった。合計料金を割安にするほか、同じ口座から引き落とせるようにする。

藤野隆雄社長が産経新聞の取材で明らかにした。藤野氏は「まとめて契約される方に、割り引くよう持っていきたい。（電気代は）割引を含めたトータルで発表したい」と述べた。セット販売開始の時期は未定だが、相乗効果により現在１７万件のマイネオの契約件数を来年度末に４０万件に引き上げることを目指す。

電力小売りは来年４月から家庭用を含め完全自由化され、ケイ・オプティコムは「ｅｏ電気」ブランドで参入する。使用量の多い世帯では関電より安くなる料金体系にする方針。同社以外の新規参入組や大手電力も、通信と電気のセット販売などを検討しており、競争は激しくなりそうだ。

マイネオは昨年６月、ＫＤＤＩ（ａｕ）の回線を借りてサービスを提供するＭＶＮＯ（仮想移動体通信事業者）としてスタート。今年９月からＮＴＴドコモの回線も使えるようサービスを拡充した。インターネットを通じての販売が中心だが、専門店での対面販売の拡充も進めている。

(yahooニュース)